シェルパ斉藤のつぶやき
お知らせ!
新しくブログを立ちあげましたので「シェルパ斉藤のつぶやき」などは今後はブログにて発信いたします。
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今月号(2019年4月号)の連載『シェルパ斉藤の旅の自由型』は、BE-PALが3月11日前に発売されることを意識して書きました。東日本大震災の被災地、気仙沼を訪れた旅の話です。震災直後から交流がはじまった気仙沼階上地区に暮らす佐藤信行さんを訪ねたエピソードと、階上地区にあるゲストハウスの滞在記、そしてずっと歩き続けている『みちのく潮風トレイル』を歩いた紀行文を書きました。佐藤さんの奥さんは津波で行方不明になりましたが、昨年末に7年9ヶ月ぶりに発見されました。3月11前後のNHKや朝日新聞などでも報道されましたが、僕は報道のような悲劇の主人公的に書くことはしませんでした。渾身の原稿だと、胸を張って言えます。ぜひ、読んでください。
2019年3月14日
年末に香港のロングトレイルを旅した。
高層ビルが立ち並ぶ大都会の香港だけど、街の背後には山々が連なる。
大きな港がある都会なのに六甲山がそびえる神戸のイメージに近い。
香港の場合は神戸よりも規模が大きく、山々にはいくつものロングトレイルが整備されている。
僕が歩いたのは全長100kmのマクリホーストレイルだ。
香港は交通の利便性がいいため、1日歩いたら街に戻ってホテルに泊まって翌日に再スタート、というパターンを繰り返してロングトレイルを歩き続けるのが一般的なスタイルだ。
でも僕はいつものようにキャンプ道具を背負って、テント泊3回、宿泊1回の5日間で歩き通した。
詳しくは2月9日に発売のビーパルの連載で書くつもりでいるが、日本人は誰も見かけなかったし、単独で歩いているハイカーも少なかったし、大きな荷物を背負っているハイカーもほどんどいなかった。少数派の条件をすべて満たしている僕は、それなりに目立っていたようで、日本人であることがわかると、好意的な表情で応援された。
広東語はほとんど理解できなかったが、山のあいさつだけはすぐに覚えた。
チョーサン、チョーサン!
「おはよう」という意味らしいけど、夕方近くにすれ違ってもチョーサンと声をかけられたし、2回繰り返すことが正しい使い方のようだ。
香港の山歩きに出かけた際は、積極的に「チョーサン、チョーサン!」とあいさつを交わしてもらいたい。
2018年1月5日 シェルパ斉藤